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東海愛知新聞

岡崎・滝山寺

鬼まつり冠面者決定

春呼ぶ炎の乱舞
2月4日5時から祭事

勇壮な“炎の乱舞”で知られる岡崎市滝町、天台宗滝山寺の県無形民俗文化財「鬼まつり」の冠面者3人が決まった。
 祖父面は大西町、会社員野村兼正さん(55)、祖母面は滝町松谷、会社員小田宣高さん(46)、孫面は同町本部、常磐小学校4年生の三浦敦也君(10)。天下太平・五穀豊穣を祈るまつりは2月4日、選ばれた3人が主役となってこの地方に春を呼ぶ。
 鬼まつりは、800年ほど前の鎌倉時代に源頼朝の祈願から始まったといわれ、江戸時代の徳川3代将軍家光以後は幕府の行事として盛大に行われるようになった。毎年旧暦の1月7日に一番近い土曜日に行われており、今年は2月4日(土曜日)がちょうど旧暦の7日にあたる。
 祭事は、午後5時から仏前法要で、12人衆の登山のあと本堂内で行われる。続いて鬼塚供養(豆まき)、庭祭り(田遊祭)、同7時45分ごろから呼びものの火まつりに移る。
 暗闇の中で祖父、祖母、孫の3人が、燃え盛る大きなたいまつを持った数十人の白装束の若者たちに追われて本堂回廊に現れる。走り回る鬼と若衆、たいまつの炎が乱舞して、まつりは最高潮を迎える。
 このほか、宝物殿では重要文化財などの寺宝も午後1時から公開。本坊では鎌倉時代から伝わる精進料理を用意している。一人前4,000円で予約が必要。電話で0564―46―2296へ。

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