エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

岡崎市民病院

1月から電子カルテ導入

医療の質向上めざす
患者の安全も確保
4日からカード支払いも

岡崎市民病院で1月1日から、「電子カルテ」を中心にした新情報システムが稼動する。これまでの紙カルテから、端末機への入力、表示に切り替えるとともに、患者の病歴、治療記録などを電子データに保存、閲覧できるようにし、医療の質の向上と患者の安全確保をめざす。また4日からは、全国の公立病院に先駆けてカードでの支払いを試行的に実施する。
 電子カルテは、これまで医師が紙に書いていたものを端末機に入力。レントゲン写真やMRI(磁気共鳴画像)なども鮮明な画像で映し出し、患者と対面しながら情報を共有できるようにする。
 患者の氏名、病歴、診療所見、検査結果、治療歴などを記録し、どこの部門でも即時にデータを取り出すことができ、スピードアップを図る。
 また、外来患者には受診票、診療案内、処方せんの入った「書類フォルダ」が渡され、診療が終わったあと、窓口にフォルダを提出して支払いする。さらに、1人ひとりの患者に本人を確認するIDコードを印字したリストバンドを着けてもらい、患者の間違いを防止する。
 今回の新システムは平成15年から3年をかけて準備を進め、サーバー52台、画像端末機262台、電子カルテの端末機803台、プリンター289台を設置。ソフトも会計システム、看護システム、薬剤システムなど44システムを導入する。総事業費は約11億円。
 サーバー室は地震対策として免震床を採用。ウイルス感染、外部からの不正侵入を防止するのはもちろん、入室には指紋認証を導入してセキュリティーにも万全を図る。
 またカードでの支払いに対応し、支払機3台を設置。休日でも、夜間でもカードを使って支払いができることになる。
 こうした電子カルテの導入は、県内の市立病院では一宮市に次ぎ2番目という。
 岡崎市民病院はベッド数650床、1日の外来患者数は平均約1,500人。同病院事務局では「全面的な新システムの導入で、一時的に不便をかけることも考えられるが、理解をお願いしたい」と呼びかけている。

ページ最初へ