市長と町長がっちり握手
岡崎・額田合併記念で道根往還歩く
道根往還を守る会(近藤正夫会長)と岡崎中央ライオンズクラブ(新實明博会長)は3日、来年1月1日の岡崎市・額田町合併を前に住民主導の合併記念イベント「道根往還ウオーキング」を開いた。
この日、岡崎側のスタート地点である東公園多目的広場には相川惠彦収入役ら来賓と新實会長ら参加者合わせて約200人が集合。係から注意事項を聞いたあとゴールめざして出発した。
額田町側を歩く参加者は、やすらぎ公園北駐車場に集まったあと、バスで額田町側の起点である額田町鍛冶屋の立正寺前へバスで移動。鈴木啓允町長を先頭にやすらぎ公園に向かって足取りも軽く歩き出した。
道根往還は、岡崎と額田を結ぶ要路として古くから往来があったが、乙川沿いに県道ができ、いつしか忘れられていたところ、岡崎中央ライオンズクラブの活動によって知られるようになった。
昨年、往還が通る常磐南学区の老人クラブ福寿会(加藤康富会長)が合併のかけ橋にしようと山道の枝払いや草刈りをして整備し、額田町側に呼びかけてイベント開催の運びになった。
加藤会長は「これを機会にこれからも往還の整備に努めたい」と喜びいっぱいに歩いていた。
公務多忙の柴田紘一市長も途中から参加。
午後2時40分、参加者約300人が見守るなか、やすらぎ公園内の傘松の碑の前で額田町側と合流し、両首長はがっちりと握手。参加者から大きな拍手がわき起こった。
主催者あいさつに立った近藤会長と新實会長はそれぞれ「たくさんの方の参加が得られてよかった。子どもたちにも伝えていきたい」「今年は道標を設置したが、これからも地元の人たちと協力していきたい」と喜びと感謝を述べた。
柴田市長は「地元などの尽力に感謝したい。『人、水、緑が輝くまち』のシンボルにしたい」と合併に向けて意気込みを語り、鈴木町長は「合併を前に握手をする機会ができ喜んでいる。お互いに仲良くできるだろう」と期待を語った。
アトラクションに出演した岡崎市常磐南小学校の太鼓クラブと、額田の日近太鼓も力強い演奏で合併を祝った。