岡崎市梅園小の都築千佳さん
県発明とくふう展で文科大臣奨励賞受賞
全日本展に推薦
第59回愛知県発明とくふう展がこのほど、名古屋三越栄本店で開かれ岡崎市梅園小学校四年生の都築千佳さんが作った「さわれないモリゾーとキッコロ」が最高賞の文部科学大臣奨励賞を受賞した。
都築さんは、夏休みの自由工作でこれまで興味を持っていた半球型の鏡を利用した作品を作ろうと考えた。というのも、以前名古屋市博物館で半球型の鏡を使うと光の反射で像が空中に浮かんで見えることを体験していたからだ。
鏡の代わりに中華料理に使う玉じゃくしを利用し、浮かび上がる像はモリゾーとキッコロにした。
思い通りの大きさの玉じゃくしがなく、たまたま行った豊橋の祖母に話したところ探し出してくれた。
直径15センチ、深さ8センチの玉じゃくしを縱35センチ、横22センチ、深さ11センチのボール紙の箱の中に固定し、なべの半分をボール紙で覆い、ボール紙の内側に高さ約1.5センチのモリゾーとキッコロをさかさまに接着して出来上がり。
箱の上部を透かすように見るとモリゾーとキッコロが浮かび上がってくる。手でつかもうとしてもつかめない不思議な像を見ることができる。
都築さんは「鏡の代わりになるものを探すのが大変でした。モリゾーとキッコロはお父さんが買ってきた耳かきの飾りを使いました。いろいろくふうすることが好きです」と喜びいっぱいだった。
また、同市六ツ美中学校2年生の石原謙一君の作品も振興賞に入賞した。
両作品は愛知県代表として全日本学生児童発明くふう展に推薦される。