岡崎市の中心市街地、康生通東周辺の洋服店員らで組むソフトボールチーム「三億円軍団」が毎週日曜日の早朝、名鉄美合駅近くの美合公園で試合をしている。集客の関係で週末は休めない仕事にもかかわらず、メンバーの熱意は相当なもの。随時、対戦相手を探している。
　「トップジミー」「リトルレッドルースター」「ラスティトゥシャイン」の3店を経営する「トップジミー」の鈴木浩社長（４０）が呼びかけ昨年4月、2、30歳代の9人が集まった。店の経理を依頼している顧問税理士や他店の店員、常連客も加わる多彩なメンバーだ。
　結成したのは「以前参加した町内の試合で、体力の限界に驚かされた。悔しくなっちゃって」（鈴木社長）。「1つの球団」と胸を張り、「チームの盛り上がりが市街地活性化の一助になれば」と話す。
　一方で、試合中にヒットを打ったメンバーが1本につき、100円をカンパするのがチームの決まり。このほど完成した「米山せきれいの郷」へ寄付するためで、先月30日には1年間ためた募金を施設に初めて届けた。
　メンバーの多くがシカゴ・ホワイトソックス、ＮＹ・ヤンキース、ＬＡ・ドジャースといった米大リーグのユニホーム姿でプレーするのがユニーク。鈴木社長と「ラスティトゥシャイン」の設楽勇人店長（３０）は「意見がばらばらだったから『じゃあ各自で好きなのを着よう』となって。目立つし」と笑う。一風変わったチーム名は、大リーガーの年俸をイメージした。
　そんなチームが最近、ホームページを開設した。写真を交えてスポーツ紙風におもしろおかしく書き込んだ最新試合の解説やコラム、試合スケジュールや個人成績などを掲載。ソフトボールにかけるチームの意気込みが感じられる。アドレスはhttp://www.sanokuen.jp。
　希望する対戦相手の条件は「勝敗よりも、試合自体を一緒に楽しんでくれるチーム」。年齢、性別などは問わないという。対戦の申し込みはトップジミー（0564―26―1881）の鈴木社長へ。