岡崎−額田をつなぐ
「道根往還」
合併を控え整備
全コースで奉仕活動
常磐南学区の福寿会
岡崎市常磐南学区の老人クラブ福寿会(加藤康富会長)は23日、昨年に続いて学区内を通る道根往還を整備するため奉仕作業を行った。
道根往還は、岡崎市欠町の東公園入口付近にあった「欠の三本木」の東から額田郡鍛埜にあった「鍛冶屋の五本松・馬頭観音」に至る古道の呼称(新編「岡崎市史」)で、昭和10年ごろまでは人の往来が絶えなかった。
福寿会は昨年、岡崎市と額田町の合併が決まると往還を合併のシンボルにしようと勉強会を開き、11月にはやすらぎ公園から鍛冶屋まで整備作業を行った。
当日は好天に恵まれ、板田、田口、大井野、岩中の四町から福寿会員約100人が参加。全長8キロのコースを3班に分けて約2時間作業を行った。
やすらぎ公園入口から東公園までの4キロを受け持った板田、田口町の会員約40人は、道を覆う樹木を切り倒したり、道端のササや草を刈り取ったりして整備した。
加藤会長は「われわれの行動が合併を盛り上げるきっかけになったことを喜んでいる。これからも学区の誇りとして大切にしていきたい」と張り切っていた。
道根往還を守る会と岡崎中央ライオンズクラブは12月3日、来年1月1日の岡崎市、額田町合併の記念事業として「道根往還ウオーキング」を実施する。
計画では、岡崎市側の東公園と額田町側の同町鍛埜から道根往還を歩き、やすらぎ公園内に建つ傘松の碑の前で出合ったあと合併を祝うセレモニーを行う。
ウオーキングには、柴田紘一岡崎市長、鈴木啓允額田町長も参加し、やすらぎ公園では2人が握手することになっている。
集合時間は午後1時。集合場所は、岡崎市側が東公園多目的広場。額田町側がやすらぎ公園北駐車場。額田町側は集合後、鍛埜までバスで移動する。参加は自由で、当日集合場所へ。
問い合わせは、岡崎市常磐南小学校(0564―46―2005)へ。