31〜40回の歩み冊子に
4冊目の記念誌刊行「造形おかざきっ子展」
岡崎市内の小中学校で図工・美術を教えている教師の集まり「造形おかざきっ子展記念誌編集委員会」(委員長・長坂正延葵中学校長)はこのほど、おかざきっ子展の歩みをまとめた冊子『おかざきっ子の造形―造形おかざきっ子展31回展〜40回展』(A4判変形、56ページ)を刊行した。
記念誌はこれまでも10年ごとに刊行されており、今回で4冊目。
造形おかざきっ子展は昭和39(1964)年に第1回が開かれた。
市内の小中学生全員が1人1点ずつ作品を持ち寄り展示する野外展で、同種の行事としてはこの地方で最も古い歴史を持つ。
本書には、平成六年の第31回展から40回展までの歩みのほか、作品を素材別にまとめた作品紹介、制作の過程を示したパネルの写真などが収められている。
この10年の歩みを振り返ってみると、平成8年の第33回展では、岡崎市制80周年を記念して「細工は竜リュウ、ぼくらの広場」のテーマでブロックごとに竜を制作展示。第36回展では、開会式典を「オープニングセレモニー」と改称し、内容を一新。
また、第40回展では、従来行ってきた制作ブロック制―中学校を中心にした八つのグループ―を廃止し、テーマ「風と光と空と」に合わせて3つのグループ=エリアに分けて制作展示するなど、毎年新しい試みを続けている。
素材別の作品紹介では、木、木の実、竹、土石、金属、ガラス、布など素材を活かした作品例が紹介されている。また作品の制作過程を写真で紹介し、制作に役立てようという内容もある。
子どもたちの作品を全ページカラーで紹介しているので、作品制作の手引きとしても、作品鑑賞のテキストとしても活用できる。
500部印刷し、市内小中学校、学校関係者に配布した。残部を1冊2,700円で頒布する(CD資料集付きは3,000円)。
問い合わせは、岡崎市甲山中学校の太田幹雄教諭(22―2664)へ。
22、23日 子ども美博会場に
今年のテーマは「風と光と空と」。市内の国公立の幼稚園、小中学校、養護学校、ろう学校の子どもたちが「風」、「光」、「空」をモチーフにした作品約3万3千点を展示する。また、親子で楽しむ造形コーナーを開設。参加を呼びかけている。