「おかざき塾」教室スタート
“平和への志”歴史から学ぶ
交流勉強会「おかざき塾」(深田正義会長)の〈歴史教室〉が2日、岡崎市中町の丸石醸造内、長誉館でスタートした。「おかざき塾」は、志をもってこのふるさとに生きる―をスローガンにし、徳川家康の平和への志を通してふるさとの歴史を学び、「志」を現代から次の世代へと受け継いでいこう、と活動している。
講師は同塾会員の元教師、市橋章男さん(51)。塾の会員ら四十五人が参加した。テキストは、市橋さんの著書『知っておきたい岡崎の人物伝別冊―体感する歴史・人物を歩く』。「戦乱の時代と西三河」をテーマに、休憩をはさんで2時間、語り継いだ。
市橋さんはまず、教師としての体験を踏まえて歴史の学び方について話した。[1]年表の丸暗記が歴史の勉強を嫌いにさせる。年表はそばに置いて勉強の参考にするものだ[2]歴史はドラマとして学ぶと面白くなる[3]ゆかりの史跡、寺院など、今に残されている歴史の現場を実際に歩いてドラマ、ストーリーを体感してほしい―と述べた。
本題に入り、戦乱の時代、西三河は東西の中間にあって京都の朝廷守護の要衝だったことを解説。家康の祖先を、豊田・松平郷から発した初代親氏から7代の家康の祖父・清康まで、時代を縦軸に、史跡などを横軸に立体的に展開した。
次回は11月6日午後2時から、長誉館で。テーマは「家康の誕生」。誰でも参加でき聴講無料だが、テキスト『岡崎の人物伝別冊―』は720円。