岡崎
子どもたちが渡り初め
愛宕橋の架け替え完成
浸水被害などへの対応のため、昨年8月から進められてきた岡崎市広幡町の愛宕橋の架け替え工事がこのほど終了し20日、渡り初め式が行われた。
式には柴田紘一市長をはじめ、地元選出の県会議員ら約50人が出席。柴田市長が「今から5年前の東海豪雨で川が氾濫し、愛宕橋が流木などの被害を受けて周辺のみなさんに迷惑をかけた。この辺りは桜の名所で学校も近く、橋の完成で環境も整備されたと思う」とあいさつした後、テープカットとくす玉割りが行われ開通を祝った。
“渡り初め”には、近くの広幡小学校の児童たちも参加。今年6月、舗装前の橋面に4年生がチョークで絵を描くなど、学校の正門前に架かるこの橋を毎日見ている子どもたちが、アスファルトで整備された新しい橋の感触を最初に味わった。
以前の橋は昭和33(1958)年に架設。老朽化や耐震性の確保などが問題となっていた。平成12年の東海豪雨では、上流の丸太護岸が流出して橋脚に連結した丸太がひっかかり、これに多くの樹木の枝がからみついて伊賀川の流れを妨げ、橋周辺に浸水被害が発生した。
架け替えられた橋は、橋長22.8メートル、幅6メートルで、鋼材とコンクリートによって橋脚のない構造になっている。