JR岡崎駅前
路駐禁止の看板設置
盲学校生徒らの安全訴え
県立岡崎盲学校の中学部1年生、瀬戸山健人君がまだ小学部だった今年2月、登校中に障害者用信号を無視した車に同校前でひかれそうになった問題で、岡崎市と同校教諭らが16日、瀬戸山君が「駐車車両で点字ブロックが分からない」と困っていたJR岡崎駅前に路上駐車禁止を呼びかける立て看板を設置した。
岡崎署岡崎駅前交番の山下精警部補によると、ロータリーを含む同駅一帯の路上駐車は日中絶えず、午前7時〜8時と午後4時半〜7時にかけては特に、通学、通勤者を送迎する車で点字ブロックがさえぎられているという。平均駐車時間は10分ほど。
看板は高さ約1.8メートルで「点字ブロックあり・駐車禁止」と書かれている。この日、現場を訪れた同校の横井弘教頭と生徒指導部の植松久美子教諭は、山下警部補とともに針金で看板を固定。横井教頭は「登下校する子どもたちの『安全』を願っています」。
市は瀬戸山君の1件を機に、本人と通学道路を一緒に歩いて危険な場所や凹凸(おうとつ)が擦り減った点字ブロックを検証する実地調査や、教諭らを交じえた検討会などに乗り出した。