相撲甚句の魅力紹介
11日長誉館で「第1回どすこい会」
三河相撲甚句会が企画
相撲情緒を醸し出す甚句を楽しんでください―。三河相撲甚句会(山浦義人会長)が、11日午前十時から岡崎市中町の丸石醸造・長誉館で「第1回どすこい会」を開く。相撲甚句の歴史の解説や唄うたなど、大相撲九月場所初日にふさわしい、約2時間の会になる。入場無料。
会には25人が出演。三河相撲甚句会の九人をはじめ、デンソーを定年退職した人の相撲甚句同好会「弥栄寿会」、NHK名古屋文化センター「相撲甚句を唄う会」の会員のほか、山浦さんが会主を務める「民謡山浦会」の関連で三味線と踊りが加わる。
相撲甚句は、江戸時代の享保年間に始まったという説があり、お座敷で覚えた唄を力士が地方巡業で広めたともいわれている。260年以上の歴史を持ち、「アードスコイ ドスコイ」という掛け声は「どっこい」が転じたものとされる。
山浦さんがこうした相撲甚句のルーツを解説。また各会の会員が自慢の唄を、山浦さんが模範歌唱を披露する。
三河相撲甚句会は、平成11年九州場所で岡崎出身の琴光喜関が十両に昇進したのを機に結成。山浦さんは、弥栄寿会やNHK名古屋文化センターの講師として相撲甚句の指導・普及に努める一方、琴光喜を応援する「翔はばたけ琴光喜」「天晴れ琴光喜」などを作った。
三河相撲甚句会は、大相撲名古屋場所前に開かれる琴光喜関の激励会、各地のイベントやラジオ番組に出演。交流勉強会「おかざき塾」の会員でもある山浦さんは、このほど開かれた同塾の月例会で唄い、拍手を浴びた。
山浦さんは「『翔たけ琴光喜』などを時間の許す限り、何曲でも精一杯唄います。相撲甚句の魅力を分かっていただけるよう頑張ります」と話し、来場を呼びかけている。