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東海愛知新聞

岡崎・豊田

矢作川河床の埋没林を調査

環境や生態系などを知る貴重な資料に 両教委共同

矢作川天神橋下流の河床に埋没林があることが一昨年9月に確認されたことを受け、岡崎市と豊田市の両教育委員会は、この埋没林を調査するため共同で委員会を立ち上げ、10月から学術的な調査と記録を始める。
 埋没林は、過去の森林が火山噴火、地殻変動、海水面の変動などの原因でそのまま埋まり残ったもので、過去の環境や生態系、さらにその変遷を高い精度で知ることのできる貴重な資料となる。 矢作川で見つかった埋没林の場合は、洪水などで川の流れが変わり、土地の低い場所にあった森林の中を流れるようになったことが要因とされる。現在、水量の少ない時には、川面に約50本の樹根を確認することができる。
 これまでに埋没林は、青森、宮城、埼玉、静岡、富山、島根県などで発見され、富山県魚津(2,000年前)は特別天然記念物、島根県三瓶小豆原(3,700年前)は天然記念物に指定されている。
 今回の埋没林は県内で初めての発見で、豊田市教育委員会が木片を採取して調べた予備調査では約2,600年前(縄文時代晩期)の森林とみられる。  埋没林の樹種、地形、地質、昆虫、年代測定など来年3月まで調査を続け、その結果を報告書にまとめる。調査費の840万円は両市で折半、9月補正予算に計上する。

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