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東海愛知新聞

米山せきれいの郷 炭焼き窯が完成

額田と岡崎の炭焼きの会 竹炭作り始める
新施設の周囲に敷く
炭の有効性広める

額田炭焼の会(高木田洋会長、会員17人)とおかざき炭焼きの会(林茂会長、会員約20人)の会員らが19日、岡崎市洞町八王子地内で建設中の児童福祉施設「米山せきれいの郷」(10月完成予定)建設現場の一角に、地中で焼く「伏せ焼き窯」を作り、新施設の周囲に敷くための竹炭作りを始めた。
 仮移転先の「米山寮」(同町)の金原勲施設長から、「工事で切り出し不用になった竹で作った炭を新施設の周りに敷き詰め、子どもたちが遊ぶ自然を整備したい」と、炭作りの依頼を受けた額田炭焼の会。市町合併まで半年を切り、これを機に両会で協力しながら炭の有効性をさらに広めたいと作業に乗り出した。
 窯の大きさは縦2.3メートル、横1.8メートル、深さ1.8メートル。竹はすべて2メートルに切りそろえられ、総本数は約2,400本にもなる。すべての竹を1度には炭にできないため、1回で焼くのは500本ほど。丸2日はかかる作業で7、80キロの炭ができるという。
 作業は、通気性の確保などのために窯底に並べたヒノキの丸太の上から竹を積み上げ、可燃口として埋設したドラム缶から着火。トタン製の手づくり煙突で熱の巡りを良くし、火の温度が200度に達すると起こる自然炭化を待つ。
 これを5、6回繰り返し、すべて終わるのは来月中旬ごろ。窯は、炭を焼き上げた後、撤去される。この日朝から作業に精を出していた高木田会長は「炭には森林の保水効果や消臭効果がある。竹炭を(新しい施設で)有効に活用してもらえれば」と汗をぬぐっていた。

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