自作の漫画を紹介
いしはらいずみさんがHP
岡崎市保母町のいしはらいずみ=本名・石原泉=さん(61)が自作の漫画を紹介するホームページ「いしはらいずみのマンガ工房」を立ち上げた。
象の顔に蝶の体をした「アフリカ蝶」の絵を表紙に、これまでに描いた四コマ漫画など50点ほどを見ることができる。
石原さんは、今年3月に岡崎市役所を定年退職。職員時代から岡崎信用金庫のPR誌や中日新聞での連載のほか、本紙にも「おはようチルド連」を20年間、全1,821回連載した。
「子どもの時に感じたことをかなり覚えている」と話す石原さんの作品には、子どもから見た大人の世界を描いたものが多い。「環境問題や戦争など、今、人間のやっていることがこれでいいのかという思いを、漫画に登場する子どもに言わせているようなところがある」と話す。
石原さんは、小学生の時に手塚治虫さんの「アトム大使」を見て感動し、漫画を描き始めた。1984年の中日マンガ大賞入賞をきっかけに、宇野カマキリさんらの推薦で日本漫画家協会に入会。岡崎市で1987年に開かれた「葵博」では、憧れの手塚さんが総合プロデューサーとなり、当時、市の広報課職員だったことから対面。「恐れ多くて話をするのがやっとでした」と石原さん。この時、手塚さんの担当として何度か会えたことが、良い思い出になっているという。
退職後は「なるべく自分の思うままに生きてみたい」と、畑で野菜作りに汗を流しながら、合間に漫画を描いている。現在の連載は川柳漫画、おかざき塾の会報など4つ。1歳4カ月の孫に見せようと絵本づくりにも励む。
ホームページは、漫画を見てもらう媒体の一つとして、試行錯誤しながら自身で作製。「自分から発信するのが面白い。偶然開いた人が『こんなこともあるよな』って、鼻でクスッと笑ってもらえればいい」と遊び心を忘れない。今後は、雑記帳のコーナーに新しく描いた漫画を入れて内容を充実させていく予定だ。アドレスはhttp://home1.catvmics.ne.jp/~tetu/。
また、岡信PR誌の「だりやちゃん」は来年で連載30年になることから、自費出版を計画している。