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東海愛知新聞

「わんぱく寺子屋」で伝統体験や異文化交流

岡崎市内で初めて県の活動支援事業に認定

親子で自然や伝統、異文化交流などを体験する団体「わんぱく寺子屋」(柴田くす子さん主宰)が毎年開く夏季プログラム「自然から学ぶ・人から学ぶ」が、今年度の「県青少年モラル向上事業」に認定された。青少年団体、特定非営利活動法人、ボランティアなどを対象に県が活動支援する事業で、岡崎市の団体が選ばれたのは初めて。

 県内では、応募資格を満たした「わんぱく寺子屋」を含む四団体が認定された。6月上旬に企画提案書を提出したところ、書類1次審査を通過。同月末に名古屋市図書館であったプレゼンテーションのあと、認定が決まった。
 過去にインドシナ難民の生活支援や難民キャンプの救援活動など、国際協力に携わってきたことから「現地の子どもたちは貧しさに負けず、力いっぱい生きている」ことを知った柴田さん。平成14年に団体を発足。以来、「礼儀」「思いやり」「助け合い」といった子どもたちの「心の豊かさの育成」をめざし、“石都岡崎”にちなんだ石工をはじめ、木工、和ろうそく教室などのほか、田植えやキャンプといった屋外活動も盛り込んだ年間スケジュールを組んできた。
 発足1年目に集まった子どもたちは約20人。人脈づくりなど、手探りで始めてから丸3年過ぎた現在は、口コミなどで評判を聞いた岡崎、安城市、幸田町の園児―小学生50人(障害者含む)が在籍している。このうち、当時から入会している子どもたちは約6割。
 しかし、子どもたちが増えるに従い、資金不足問題が表面化。これまで、市社会福祉協議会の助成金と、子どもたちの参加費に頼ってきただけに、年間約30万円の活動支援金が交付される今回の認定は柴田さんにとっても、うれしい限り。「道具類の充実や子どもたちが増えても対応できる」(柴田さん)。
 「世の中の仕組みは体験でしか学べない」と柴田さん。「子どもたち一人ひとりに接することが重要なため、団体の規模もある程度の制限が必要になると思う。手伝ってくれるスタッフのさらなる養成も欠かせない。竜美丘東公民館が屋内教室の会場だから、ゆくゆくは独立した『生活体験塾』が開けたら」と話している。

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