岡崎
発達障害などに対応
幼・保・小連携へ初の研究会
岡崎市教育委員会と同福祉保健部は5日、同市蓑川町の竹の子幼稚園で岡崎市幼保小連絡協議会準備会の今年度第1回の研究会を開いた。
同準備会は今年度、これからは幼・保教育と小学校教育の連携が欠かせないと、市内の公私立幼稚園と保育園、小学校の代表と市の担当者を委員にして発足した。
会場の竹の子幼稚園に関係者約140人が集まり同園の公開保育を参観した後、遊戯室で岡崎女子短期大学・白垣潤助教授を講師に、市教育委員会・武田正道指導主事をアドバイザーに協議と学習会が行われた。
白垣助教授は、長年障害児を受け入れている同園の取り組みを高く評価、障害児を含めて園児全体が落ち着いて自分の活動に集中できる環境ができていると、環境づくりの大切さを述べた。
武田指導主事は、「今年4月施行された『発達障害者支援法』に基づき岡崎市でも特別支援教育を推進するための準備を進めているので、現場でもいっそうの理解がほしい」と話した。
参加した小学校の女性教師は「お互いの教育内容を知ることで、子どもたちにより適切な対応ができると思う」と熱心に聞き入っていた。
発達障害=自閉症、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)など脳の機能障害が原因で起きるもので、親のしつけなどとは無関係であるとされる。