米の大学に入学決める
岡崎ろう学校の卒業生 岡崎さんが夢を実現
2年前に県立岡崎ろう学校高等部を卒業した岡崎市竜美南4、岡崎邦啓さん(20)が、同校の推薦で米国のギャローデット大学に入学することが決まった。同校出身者が米国の大学に入学するのは初めて。「後輩たちの励みになる」と期待している。
岡崎さんは同校中学部3年生の時、米国に聴覚障害者専門の大学があることを知り、現地の同大学を訪れた。高等部に進学してからも毎年一カ月間、サマースクールに参加し、大学への夢をふくらませていった。
今年5月、申請手続きのため、ろう学校から推薦をもらい試験に合格。大学へは8月16日に入学し、オリエンテーションに続き専攻を決め授業が始まる。
ワシントンDCにあるギャローデット大学は聴覚障害者のために設立され、2,000人の学生のうち5分の4が障害者。岡崎さんは同大学で学んだあと、3年生になったら南カリフォルニア大学に入学したいという。
岡崎さんはこのほど、ろう学校を訪れて青木睦彦校長に入学を報告。「将来は大学で学んだことを生かし、できれば現地に進出している日本企業で働きたい」と話し、青木校長は「自分の夢を実現してほしい。在校生にも現地での体験を聞かせてください」とエールを送った。