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東海愛知新聞

岡崎市大門小しめ縄作り体験

鎌でザクッと青刈り

岡崎市大門小学校の5年生100人は27日、しめ縄を作るために稲の青刈りをした。
 大門地区は、明治時代から農閑期の副業として正月用しめ縄作りが盛んで、今も20戸の農家が約6ヘクタールの田んぼでしめ縄用稲を栽培し、年間約70万個を出荷している。
 同校5年生は、総合学習のテーマを「大門の伝統に親しもう」とし、とくに米作りについて学習を進めている。
 この日は心配された台風も去って、すがすがしい青空の下で午前7時から作業が始まった。
 大門しめ縄組合の石川惠由組合長所有の田んぼに集まった児童たちは、石川さんから作業上の注意を聞いた後、80センチほどに伸びて青々と茂る稲田にはだしになって入り、鎌で一株一株刈り取り、7株をひとしばりにして約130束を作った。
 鈴木寛大君は「刈るのはもっと難しいと思ったけど、思ったより簡単にできた。この稲で早くしめ縄を作りたい」と満足げだった。
 同校では毎年、5年生が組合員の指導でしめ縄作りの体験学習をしており、今年は10月8日に予定。また、作ったしめ縄は年末の交通安全運動期間中に、学区の国道248号を通るドライバーに配られる。
 5月20日に田植えをした稲は順調に育っており、石川さんは「この分ではいいしめ縄ができそう」と話していた。刈り取った稲は、石川さん宅の乾燥機でしめ縄用に加工して保管される。

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