岡崎の4商店街
「電車通り」アピール
「案内所」設置し「瓦版」発行
かつて市電が走り、今でも「電車通り」の愛称で親しまれている岡崎市中心街の4つの商店街が団結し、新しく「電車どおり4商店街」(平野光祥代表)を組織。各店舗に「まちかど町案内所」を設けると同時に、きめ細かな観光案内を載せた「電車どおり瓦版」を発行した。中心街の“南北の通り”に目を向けてもらい、観光客も呼び込んで活性化を図る。
「電車どおり4商店街」は今年1月、本町通3丁目商店街振興組合、岡崎銀座商店街振興組合、殿橋通発展会、岡崎明大寺商店街振興組合の4商店街で発足。毎月1回、街情報ステーションで会合を開いている。
本町通りから明大寺にかけての商店街は、最近になって空き店舗が目立つようになり、「地域に残っている歴史遺産を掘り起こしながら、観光客や地元の人にも散策を楽しんでもらおう」と話し合いが進み、第1弾の企画が決まった。
「電車どおり瓦版」はA4判、四つ折り。明治31(1898)年に開業した「岡崎馬車鉄道」の由来や、本町、康生、東岡崎駅周辺、殿橋たもとの四地区の史跡などを紹介。気軽に立ち寄れる飲食店、衣料店、美容院などをイラストマップに載せている。
“創刊号”は1,000部作り、今後は2カ月に1回発行する予定。
一方、「まちかど町案内所」は4つの商店街で合わせて27店舗が協力。「電車どおり瓦版」や行政などが発行する観光パンフレットなどを置き、希望者に配布する。 平野さんは「力まずに息の長い活動を続け、将来は康生通り、伝馬通りなどとも協力してイベントを開催できたら」と意欲を見せている。