岡崎・殿橋ギャラリーで「職人衆展」
「石の花化粧」をテーマに、灯籠と生け花の共演
「石の花化粧」をテーマにした「職人衆展」が13日、岡崎市明大寺本町の殿橋ギャラリーで始まった。ちょうど10回目を記念して、灯籠とうろうを横に寝かせてオブジェ風に展示したり、甲山流の生け花が会場の雰囲気を盛り上げるなど、新しい試みで“職人の技”を紹介している。
岡崎石製品協同組合連合会(磯貝和汪会長)と岡崎石工品伝統工芸士会(錦戸義正会長)の主催で、2年に1度開催。
展示された石製品は約80点。会場中央の横に寝かせた灯籠が目を引く。周囲には分解した台座と火袋、地輪、かさを花器に使って生け花を飾った。
本格的な灯籠などのほか、「彫刻テーブルガーデン」のコーナーには、だるま、フクロウなど部屋に飾れる小品が並ぶ。水を入れると涼しげな音がする水琴窟も展示され、訪れた市民が耳を近づけて楽しんでいた。
このほかサッカーボールや、かわいいゾウ、カバの置物もある。
生け花の甲山流は今年、初参加。ナツハゼなど季節の花や、青い実のサンキライ、フラワーアレンジメントなど合わせて35点を石製品を使った花器や周囲に生け、鮮やかな色の花が会場を彩っている。
甲山流家元の原田晃帆さんは「展示作品の雰囲気をこわさないよう、気を使いました」と話していた。
会場を訪れた市民は「石製品と生け花がマッチして、とてもいい雰囲気ですね」と熱心に鑑賞していた。同展は入場無料。17日まで。