卵落としで競う
全米科学教師協会提唱
岡崎附中で科学五輪
福本・宮地君(2年)が優勝
岡崎市の愛知教育大学附属岡崎中学校は5日、全米科学教師協会が提唱する科学オリンピック「卵受け装置の工夫」に参加。抽選で選ばれた28組56人の生徒がチャレンジした。
同協会は米国内の理科教師で組織され、子どもたちの科学的思考力を育てるための研究を行っている。
同校は、その趣旨に賛同し協力している愛教大の吉田淳教授の勧めで参加することになった。全国で初めてという。
今回の種目は、「卵受け装置の工夫」。30センチ四方の発泡スチロールの箱、泡シート一枚、キッチンペーパー4枚、ストロー4本、輪ゴム8個、スポンジ(8センチ×4センチ)など、与えられた材料を使って、高所から落とした卵を割らずに受け止める装置を工夫して製作する。
先生の説明を聞いた後、30分の制限時間内で装置を作った。落下時の衝撃を和らげるために、箱の四隅にストローを立て輪ゴムを使って泡シートを引っ張ったり、紙をもんで敷いたりして工夫していた。
競技に入り、初めの高さは1.9メートル。落としてみると、意外に卵が弾んで装置の外へ飛び出し割れるものが多かった。
4回戦では、3.4メートルの高さに3チームがチャレンジ。競技ルールにより、装置自体の高さが最も低かった2年生の福本雄一郎・宮地敬弘君のチームが3.125メートルで金メダルを獲得。
銀は、1年生の鯨井優一・附柴智彦君のチーム。銅は、2年生の天野慶太・一安泰佑君のチームだった。
優勝した2人は「落ちてくる卵の勢いを吸収することを考えスポンジと輪ゴムで工夫しました。弾んだ卵が外へ飛び出さないアイデアも成功しました」と喜んでいた。
表彰式は9月、愛知万博のアメリカ館で行われる予定。