岡崎市美博
ドイツの芸術家アルプ
きょうからテーマに分け160点展示
岡崎市は3日から、同市高隆寺の市美術博物舘で企画展「ハンス・アルプ展」を開催する。9月4日まで。
アルプ(1886〜1966)は、ドイツとフランスとの間で領有権争いに揺れたアルザス地方ストラスブール(当時ドイツ領シュトラースブルク)に生まれた。
ヴァイマールやパリの美術学校に学び、表現主義に接近した後、ダダイズム、シュルレアリスムなどの20世紀前半の前衛芸術運動に関わりながら、それらに縛られることなく、彫刻家・画家また詩人として幅広い活動をしたことで知られる。
生まれ育っていくかのような丸みのある彫刻、空に浮かぶ星座を思わせるレリーフ、また繰り返し登場する「へそ」や「瓶」をモチーフにした愛嬌のある形など、その作品は一目でアルプのものと分かるほど独自性と魅力を持っている。
今回は、彼の造形の特徴を8つのテーマにわけ、約160点の多彩な作品が展示される。
観覧料は、一般1,000円、小中学生500円。各種障害者手帳の交付を受けている人とその介助者は無料。岡崎市内の小中学生も無料。
毎週土曜日は閉館時間が、午後8時まで延長される。
7月24日(土)午後2時からと8月6日午後6時から展示説明会がある。
問い合わせは、同美術博物舘(0564―28―5000)へ。