「ジャズの街おかざき」
中心街のフラッグ
愛産大学生がデザイン
岡崎市の中心街で市内の大学生がデザインしたフラッグ(小旗)がはためき、街並みに彩りを添えている。
このフラッグは、街の活性化に取り組む未来城下町連合が、にぎわい作りの一端として8年ほど前に始めたもので、今回のテーマは「新緑とジャズ」。昨年10月に康生通西のシビコ広場で地元のミュージシャンや学生が出演するジャズフェスティバルが開かれ、3年後に康生通西に完成予定の複合施設にも内田ジャズコレクションの展示室が入ることなどから、「ジャズの街おかざき」にちなんで作った。
縦1メートル、横0.6メートルのフラッグには、踊るような音符と葉っぱが描かれ、藍をベースに鶯色やレンガ色を散りばめたジャズらしいシックな仕上がりになっている。
フラッグのデザインに協力したのは愛知産業大学の3年生でデザインを専攻している新麻美さん、杉浦愛子さん、小保方由香さん、糸賀文香さんの4人。
同大学の学生たちが街の空き店舗に出店した4年前、当時の学生が「街のにぎわいづくりにもっと協力したい」と、フラッグのデザインを引き受けたのをきっかけに、先輩から後輩へと学生のつながりでバトンを渡してきた。
今年度、引き継いだ4人は「作った物が人の目に触れることはうれしいし、勉強になる」と参加。糸賀さんは「葉っぱの中に岡崎の人たちの顔を入れたことによって街の楽しさが出たと思う」と出来栄えに満足そうだ。
このフラッグは7月半ばまで、北は能見、南は明大寺商店街、東は篭田商店街、西は西康生一帯に計360本飾られている。また、今年からは学生たちの活動に賛同し、松坂屋岡崎店でも飾る予定。
今年度中にあと4回デザインが変わるが、学生たちは「市外から来た人たちに岡崎の意志が伝わるような旗を作りたい」と話している。次回のテーマは花火。