“本物”使って尺八教室
応募の子どもたちが初練習
子どもたちに伝統の邦楽に興味を持ってもらおうと、小中学生を対象にした尺八教室が18日、岡崎市羽根町、市シビックセンター内の南部市民センター和室で始まった。
文化庁が全国で展開する「伝統文化子ども教室」の委嘱事業として、竹韻会(粟生穂洲代表)が主催。平成15年度から始まり、今年度で3回目になる。
この日は応募のあった15人が参加。この教室は“本物”の尺八を使って練習するのが特徴で、代表の粟生さんが今後の日程や尺八について説明したあと、さっそく初心者と経験者に分かれて練習が始まった。
初心者には、竹韻会のメンバーが音の出し方から指導。経験者は楽譜を見ながら練習を進めた。背筋を伸ばして正座した子どもたちは、尺八の穴を確かめながら息を吹きつけ、ようやく音が出るとうれしそうな表情になり、見守っていた保護者もほっとした様子だった。
昨年から受講し、2年目になる愛知教育大学附属岡崎中学校3年生の鈴木昂生君(13)は「1年目はうまく上達しなかったので、また受講しました。もっとうまくなりたい」と話し、「でも正座はちょっときついです」と苦笑していた。
また初めて参加した根石小学校4年生の大平葵ちゃん(9)は「音楽が好きで、友達の家族がやっていたので、受講しました。尺八は音色がいいしカッコいい。むつかしいけど、うまく吹けるようになったら友達の前で演奏してみたい」と意欲をみせていた。
同教室は、夏休みを中心に今年度中に30回を予定。最終日の来年3月25日には、全員で発表会を開くことになっている。
また、途中でも受講者を受け付けており、問い合わせ、申し込みは代表の粟生さん宅(48―2155)へ。