障害者の移動を支援
万博会場で新システム
岡崎からも実験に参加
愛・地球博の瀬戸会場で、目の不自由な人や車いすの利用者に対し、携帯端末からの音声で周りの建物や地形の情報を知らせる自立移動支援システムの実験が行われている。岡崎市からも15日、市身体障害者福祉協会のメンバー9人がモニターとして参加した。
この実験は、ITを活用して目的地への移動手段や交通手段などの各情報を知ることのできるシステムを国内で構築するために、国土交通省が7日から万博の瀬戸会場で行っている。
路上の黄色い誘導ブロックに白杖をかざすと、手のひらサイズの携帯端末から音声案内が流れるシステムで、車いすも同様に、車いすに装着したセンサーが路面などに埋め込まれたタグから情報を読み取り、「この先を左に曲がってください」「スロープのあるルートは―」などと音声で案内してくれる。
参加した宇野きくさん(53)は「はじめは恐る恐るでしたが、慣れてくるととても便利。こんなシステムが日本中にできたらもっと一人で外出できると思う」と話していた。