竹と間伐材の檻で成果
農作物荒らすイノシシ捕獲 岡 崎
岡崎市鳥獣害対策研究会が仕掛けた檻おりによるイノシシの捕獲方法が成果を上げている。
市内の山間部ではイノシシやサル、シカなどによる農作物の被害が多発。市では有害鳥獣駆除制度に基づいて、地元の岡崎猟友会に捕獲を依頼したり、田んぼの周りに設置する電気牧柵に補助金を交付するなどの対策を行っているが、なかなか減っていない。このため猟友会員や被害地域の住民が、平成15年度に市鳥獣対策研究会を発足。イノシシ対策として手作りの檻を研究している同市小丸町の成瀬勇夫さんの提案を採用し、捕獲を始めた。
この檻は幅1.8メートル、奥行き3メートル、高さ1.5メートル。竹と間伐材を利用していることから約1万円で製作でき、従来の鉄製の檻に比べて費用も少なく、環境にもやさしい。捕獲方法は簡単で、警戒心の強いイノシシをえさで誘い込み、檻の中のえさを食べることに慣れさせてから出口をふさぐ。
この檻を昨年度は16カ所に設置し、90頭を捕獲。猟銃よりも効率的に捕獲できるという。イノシシ捕獲方法は市ホームページの農務課でも紹介している。