「いい香り」ササユリ
鉢植えと切り花販売 おかざき農遊館
バイオ技術で発芽させた球根を地元農家(岡崎ササユリ研究会)が共同で栽培した「ササユリ」の展示が27日、岡崎市東阿知和町のおかざき農遊館で始まった。
展示されているのはササユリと、他のユリとの交配種計15鉢のほか、生け花やフラワーアレンジメント作品。同館近くの農業バイオセンターが、種から球根になるまで無菌の試験管とガラスハウスで約3年かけて育て、駒立町と渡通
津町の農家6軒に栽培を依頼した。この技術で通常、花が咲くまで7、8年かかるところを半分の期間まで短縮できるという。
この日、展示と同時に毎年販売しているササユリの鉢植え60鉢は、午前11時前に完売。2輪1束の切り花も売り切れ、「もうないの?」としきりに尋ねる市民も。白やピンクの花を咲かせるササユリに「いい香りだね」と鼻を近づける愛好家の姿もあった。同展は29日まで。