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東海愛知新聞

ミミズで生ごみ堆肥化

額田町豊富小 研究発表会に児童参加

 額田町豊富小学校の子どもたちが6月2日、名古屋市中村区のホテルキャッスルプラザで開かれる矢作川環境技術研究会(事務局・名古屋市中区)の公開研究発表会に参加。ミミズによる残菜の生ごみの堆肥化と、裏山の「豊小の森」整備活動を発表する。
 岡崎市への委託料などごみ処理に年間約1億7,000万円を負担している町では、生ごみだけでも減らせないかと昨年4月、片寄地区にミミズによる堆肥化施設を設置。月に20トンの減量になり、堆肥は業者に引き取ってもらった。
 同時に豊富小学校でも子どもたちの環境学習の一環として、校舎北側に長さ約5メートル、幅約1.2メートル、深さ約40センチの「プール」と呼ばれる施設を置いた。給食の残菜を「プール」に入れるのは4年生が当番を決めて担当し、週に1回実施している。
 24日には、昨年経験した5年生が、今年担当する4年生に要領を説明した。
 最初はミミズの量より残菜が多く、悪臭が漂った。このため量を調整しながら進めた結果、今では臭みもなくなり、生ごみの量は5分の1に減少したという。
 昨年担当した5年生の柴田侑秀君(11)は「最初は少し臭かったけど、今は平気になった。学校の畑で肥料に使ったら、ヘチマやヒョウタンがよく育ったのでうれしかった」と話している。

「豊小の森」整備も

 一方、「豊小の森」は校舎裏の山林を借り、昨年度から本格的に整備を始めた。総合的な学習のフィールドにしようと、額田中学校の生徒にも手伝ってもらい、木製のいす4脚、テーブル2つ、ブランコなどを設置した。
 公開研究発表会に豊富小の子どもたちが参加するのは、昨年1月、同校体育館で開かれた町主催の「環境保全の集い」に矢作川環境技術研究会のメンバーが訪れ、子どもたちの研究成果を聞いたのがきっかけ。発表会には5年生12人、6年生10人が参加。これまでの実践を説明することになっている。

 矢作川環境技術研究会 矢作川沿岸水質保全対策協議会の支援団体の一つ。矢作川流域で事業活動をしている建設業を中心に332企業が加盟。毎年1回、加盟する企業が、日ごろの環境保全に対する活動を発表している。

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