愛・地球博 フレンドシップ国と交流
一層の友好親善を
カンボジア王国上級大臣らを迎える
幸田町
愛・地球博でで幸田町のフレンドシップ国になっているカンボジア王国の一行が11日、幸田町を訪れ、同町民会館さくらホールでフレンドシップ交流会が開かれた。
訪れたのは、前日万博会場で行われた同国のナショナルデーに参加するため来日しているチャム・プラシット上級大臣兼商業大臣夫妻ら27人。会場には大勢の町民が詰めかけ、カンボジアの小旗を振って迎えた。
交流会では、近藤徳光町長が「みなさんのお越しを町民一同歓迎します。この交流会を通して両国の友好親善がますます盛んになることを願っている」とカンボジア語を交えてあいさつ。
チャム大臣は「首相が皇太子との面談で出席できないが、みなさんによろしくと話していた」とフン・セン首相のメッセージを伝え、「幸田町に来ると兄弟の家に帰ってきたように感じる。熱い歓迎をありがとう」と、カンボジアの国名が名前の由来となった“カボチャ”の置物を近藤町長にプレゼントした。
また、一緒に来日しているカンボジア文化芸術省舞踊団が同国で千年以上受け継がれている「アプサラの舞」の優雅な踊りを披露した。
マダガスカルの留学生
額田町
額田町内の3小学校に11日、愛・地球博でのフレンドシップ国、マダガスカル共和国の留学生が訪れ、子どもたちと交流した。今月30日のナショナルデーを前に、子どもたちにマダガスカルについて理解を深めてもらおうと企画された。
訪れたのは名古屋大学に留学しているラザフィンドラコト・トキさん。形埜小と夏山小、大雨川小を順番に訪れた。
このうち夏山小では、スライドを使ってマダガスカルについて説明。同国はアフリカ大陸の東に位置し、国土は日本より大きいものの、人口は1,700万人。トキさんは果物が豊富なことやバオバブの木、ワオキツネザルなど固有の動植物を紹介したあと、子どもたちの質問に答えた。
「テレビでは、どんな番組が放送されていますか」という質問に、トキさんが「日本の『ドラえもん』『ポケモン』も放送されています」と話すと、「すごい」と歓声が上がり、「主食は日本と同じお米です」と答えると、子どもたちは驚いた様子だった。
また冬でも最低気温が五度で雪は降らないことや、子どもたちはサッカー、ドッジボールなどで遊んでいることを話すと、子どもたちは目を輝かせて聞き入っていた。
続いてトキさんは、マダガスカル語で「忘れない」という意味の歌を、持参したギターの弾き語りで披露した。
30日のマダガスカルのナショナルデーには額田町内の8つの小学校の6年生が訪れることになっており、「万博会場でみなさんに再会できるのを楽しみにしています」と呼びかけた。
トキさんは昨年10月から法律を学ぶために名古屋大学に留学。額田町を訪れたのは今回で5回目になるトキさんは「緑が多くて空気がきれい。額田町に来ると、ほっとします」と話していた。