山車8台が勢揃い
神明宮例大祭 引き回しや踊りの披露 岡 崎
岡崎市元能見町、神明宮(加藤和子宮司)で7日、江戸時代からの伝統を今に残す「例大祭」の前日祭があった。8台の豪華な山車が境内に勢揃いしておはらいを受けたあと、ちょうちんなどが飾られ、祭りムードが高まる各町内を引き回された。きょう8日は例大祭で、夕方には再び境内に山車が「宮入り」し、クライマックスを迎える。
神明宮の例大祭は、菅生神社の夏祭り、岡崎天満宮の秋祭りとともに“岡崎三大祭り”の1つとされる。江戸時代中期から続く伝統行事で、戦時中も規模を縮小しながら絶えることなく引き継がれてきた。
8台の山車は二百年以上前のものもあり、かつては3層建てだったが、電線などが通行のじゃまになり、現在ではすべて“平屋建て”になっている。山車の中では、この日のために練習を重ねてきた子どもたちの「お囃子」が演奏される。
氏子は、元能見中町▽元能見南町▽城北町▽柿田町▽末広町▽元能見北町▽能見北之切▽能見中之切▽能見南之切▽材木1丁目▽材木2丁目▽松本町の計12町。かつては八町だったが、区画整理などで元能見西町が四町に分離した。
祭りを取り仕切るのは「大年番」と呼ばれる町で、今年は元能見中町。 前日祭のこの日は、境内で乙女の舞が披露され、余興として城北中学校オーケストラ部の演奏などがあった。夜は奉納花火が打ち上げられた。
例大祭の8日は、朝7時30分から「御神輿渡御」がある。「御神体」を守る先獅子、道案内、拍子木、お稚児さんなどの行列が各町内を回り、正午からは神社で神事が行われる。
このあと各町で山車が引き回され、山車の前では子どもたちの踊りが披露される。午後7時過ぎには各町の山車が神社境内に引き込まれ、フィナーレを飾る。