歴史遺産の保存には満足
岡崎市の文化 市民のイメージ調査
情報や行政などの環境面でやや不満
岡崎市は、昨年実施した市民の「文化」に対するイメージと同市の実感についての意識調査の結果
をまとめた。市民が持つ「岡崎市の文化」の実感は「歴史的遺産や景観が保存され、伝統的な祭りが盛んな都市」で、市内に残る歴史遺産の豊かさや地域の伝統・文化の継承度については満足しているものの、創作活動のしやすさや、文化活動に関する情報などの環境面で不満を感じていることが分かった。
調査結果によると、市民が「文化」という言葉から思い浮かべるのは「歴史的遺産や景観が保存されている」79%、「伝統的なまつり・行事・芸能などが盛ん」74%、「美術・音楽などの芸術が盛ん」67%の順で多く、「岡崎市の文化」で連想する項目と比較すると、上位
2つは均衡しているが、3番目の「美術、音楽―」は25%と、同市ではあまり盛んではないと感じているようだ。
また、文化的な環境の満足度についての設問では、「他都市と比べ歴史遺産が豊かで良い」とする回答が9割近くあった。一方で、「文化活動の情報」「文化行政」「創作活動のしやすさ」「創作活動の発表のしやすさ」「文化事業への参加のしやすさ」で、やや悪い、悪いの回答がいずれも6割を超えている。
そのほか、最近1年間で美術、映画、音楽、演劇など何らかの作品を鑑賞した人は6割。地域で語り継がれている話では浄瑠璃姫伝説をあげる回答が多く、岡崎に縁のある人物では、徳川家康と答える人が2番目の本多光太郎より300人以上多かった。
このアンケートは、市が文化振興推進計画の策定のため市民3,500人にアンケート用紙を配布する形式で実施。回答は1,041人で、回収率30%。