伝統行事「アースワーク展」
河原の砂で造形作品 岡崎市矢作中
岡崎市矢作中学校の全校生徒725人が2日、矢作橋下(同市矢作町)の矢作川右岸で、河川敷の砂で造形作品を作る伝統行事「アースワーク展」に挑戦した。
昭和44(1969)年から続くこの行事は、今年で37回目。生徒たちは8人から10人の班に分かれ、美術の授業で描いた下絵をもとに共同制作した。
テーマは1年生「顔」、2年生「海の生き物」、3年生「大地と大空の仲間たち」。3年生は開催中の愛・地球博にちなんだテーマという。
河川敷約400メートルに広がった生徒たちは、持参したシャベルなどで5メートル四方の作品制作を開始。しみ出してくる川の水に苦戦しながらも、2時間半の作業でほとんどの作品が完成した。天候がよければ、作品は1週間ほどそのまま残るという。
同校の卒業生で、自身もかつてアースワーク展を経験した上原健次教諭(48)は「生徒たちを見ていると懐かしさを覚える。制作に対する一生懸命さは今も昔も変わらない」と振り返っていた。