フィンランドのヘルシンキで5月26日から開かれる「第38回技能五輪国際大会」の石工の部に出場する岡崎市箱柳町の枝宗史さん（２１）が26日、報告のため市役所を訪れた。
　枝さんは栃木県出身で、実家が石材店を営んでいることから、高校卒業後、岡崎市の石材業ナカセキ（箱柳町）に石工見習として就職した。岡崎技術工学院石材加工科に通うなど地道に腕を磨き、昨年10月に行われた技能五輪全国大会で優勝、国際大会への出場権を手に入れた。
　国際大会は5月25日に開会式があり、26日から4日間、22時間にわたって競技が行われる。石工の部には世界13カ国の代表が出場し、自国の伝統や技を競う。
　競技は、30×30×50センチの大理石を使っていかに課題の図面通りに作り上げるかで競われるが、普段は御影石を扱う枝さんにとってはやや不利な条件となる。枝さんは「プレッシャーは十分に感じているが、石工の部では10年以上メダルがないので、メダルを取ってきたい」と抱負を語っていた。