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東海愛知新聞

「はやく光ってね」乙川にホタル幼虫放流

岡崎市河合中
国の天然記念物生息地

岡崎市河合中学校の全校生徒74人が13日、1年間育てた「岡崎ゲンジボタル」の幼虫約千匹を、同市秦梨町大橋上流の乙川に放流した。同校のホタル放流は今年で38回目。
 岡崎ゲンジボタルの「生息地」として、国の天然記念物に指定されている校区内の河川。同校自然科学部は、その河川の浄化をめざして昭和43(1968)年から毎年、環境のバロメーターともいわれるゲンジボタルの幼虫を育て、放流している。今年の幼虫の体長は、ほぼ例年通りの約2センチになった。
 放流式には柴田紘一市長、協力を得ている地元のゲンジボタル保存会、学区の秦梨小学校児童ら約90人も参加。生徒と参加者らは、幼虫をエサのカワニナと一緒に放流した。
 ゲンジボタルを育ててきた同校自然科学部の部長、3年生の近藤寛利君(14)は「幼虫に与えるカワニナの分量を間違えたり、幼虫の大きさにあったカワニナを探すのに苦労したけど、例年通りに育ってよかった」と1年間の飼育活動を振り返っていた。
 同部では今月中にも、約2,000匹を少年自然の家など校区内五カ所に放流する予定。幼虫は、雨の日の夜に上陸し約40日後に羽化、河合地区では気候がよければ5月下旬にはホタルが見られるという。

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