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東海愛知新聞

9日から

日本画家の堂本印象

多彩な作品を一堂に 岡崎市美術博物館

岡崎市美術博物館は平成17年度企画展「堂本印象 創造する伝統展」を9日から開く。会期は5月15日までの約1カ月間。
 京都画壇の重鎮として活躍した日本画家堂本印象(1891〜1975)。堂本は京都の造り酒屋に生まれ、京都市美術工芸学校図案科を卒業。図案の仕事に就くが、日本画を学ぶため京都市立絵画専門学校に入学。在学中の大正81919)年、第1回帝展初出品初入選、翌年には画壇の重鎮、西山翠嶂の青甲社に入塾し、第3回帝展では特選を受賞するなど京都画壇期待の新人として華々しいデビューを飾る。
 その後も帝展、文展、新文展、戦後の日展を軸に京都画壇の中心画家として活躍する一方で、私塾東丘社や母校の教授も務め、後進の指導にも力を注いだ。
 堂本の画風は時とともに大きく変化し、古典的画題から抽象画まで多彩な作品を残している。戦前は日本画の伝統的技術を駆使し詩情豊かな画面を生み出していった。中でも深い教義理解に基づく歴史画では独自の世界を展開している。しかし、「固定することのないよう絶えざる創造的発展」と自身が語るように、戦後は一転して西洋画へと接近、時代を冷静に見つめ直す風俗画を経て、大胆な抽象表現へと進む多様な歩みを見せている。
 同展では、京都府立堂本印象美術館所蔵作品を中心に、伝統から新たなる創造へと果敢に挑んだ堂本印象の画歴を紹介する。  観覧料は一般1,000円、小中学生は500円(市内の小中学生は無料)。同館は毎週月曜日休み。

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