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東海愛知新聞

岡崎・ちせいの里“名物”だ

大吟醸生酒 うまい
        まろやか、新鮮な味わい

いまや、ちせいの里(岡崎市茅原沢町)の“名物”となったオリジナル日本酒「ロックエンゼル」2種類と、冷やし甘酒ができあがった。このほど予約した人たちに配られたが、今回が初めての大吟醸〈生酒〉も評判が良い。
 ちせいの里100世帯の約4割から予約があった。近くの山林から湧わき出ることから名づけた「ちせいの里石清水」を1月中旬、同市中町の丸石醸造に持ち込んだ。
 酒米は兵庫県産の「山田錦」。酒のタイプは超甘口で、300ミリリットル瓶の大吟醸生酒を160本、500ミリリットル瓶の大吟醸を150本。このほか300ミリリットル瓶の冷やし甘酒を100本、合計410本を造ってもらった。
 昨年の台風の影響により山田錦の収穫量が減って蔵元も米の確保に苦労したといい、蔵出しが見込みより1カ月遅れた。
 同町在住で、水が湧き出る山林の持ち主・畔柳春雄さん(龍城神社宮司)は「生酒はおいしかったですねえ、まろやかでフルーティーで。とても新鮮な味わいでした。『水が良いから』と言ってもらえて本当にありがたいことです」。
 酒の人気は、ちせいの里の中だけにとどまらない。総代の松原晄三さんは「自分たちで楽しむ分のほかに、これまでの新聞報道で『ロックエンゼル』を知った友人に頼まれて予約する人が増えています」と言う。
 湧き水の持ち込み、予約取りなどは3人の世話役や組長の奉仕。松原さんは「評判が良いだけに酒造りを長続きさせたい」として、「せめて世話役の手間賃ぐらいは出せるように、NPO(非営利組織)を作るなど工夫をしたい」と話す。
 世話役の一人、榊原茂夫さん(会社員)も「私らより若い40代の杉浦俊哉さんや鈴木康生さんが、会社勤めの傍ら世話役として頑張ってくれていますから」と次のステップを考えている。

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