人口ピークは平成37年
岡崎市が推計見直し 42年の高齢化率26%に
岡崎市が将来の人口推計の見直しを行った結果、人口のピークは平成37年で37万8640人、高齢化は緩やかに進行し、団塊の世代が80歳を超えて超高齢化社会を迎える平成42年では、高齢化率(人口に占める65以上の割合)が26.4%になる見込みとなった。
見直しの実施は、前回(平成10年度)の人口推計が「達成は平成17年」と示していた人口34万4,000人が、実際には2年前にその人口を上回っているなど、現状との隔たりが大きくなっていたためで、市では総合計画に合わせて平成42年までを掲載した新たな報告書を作成し、市役所二階の市政情報コーナーや市ホームページで公開を始めた。
報告書によると、同市の出生数はここ10年間、ほぼ一定に推移し、出生数から死亡数を差し引いた数字では年間約2,000人の自然増の状態が続いている。転入・転出などの社会増減数も常にプラスの状態で、ここ10年間で平均して年間1,000人の増、平成11年以降はさらに上昇傾向にある。
現在の年間約3,000人の増加に比べて率は低下するものの、平成37年まで人口は緩やかに増加を続ける。年少(0―14歳)と老年(65歳以上)の人口比率が逆転するのは平成20年ごろ。
地域別でみると、人口の大幅増加が見込まれるのは六ツ美地区(39%)岡崎地区(34%)矢作地区(18%)で、反対に減少するのは岩津地区(-2.3%)本庁地区(-1.4%)となっている。
一昨年の同市の出生率は、国に比べて0.17ポイント高い1.46人、高齢化率は4.6ポイント低い14.4%で、20―30歳代前半のファミリー層の流入が多いことから、全国的にみて「若い市」といえる。
また報告書には、来年の合併を踏まえて額田町の推計も掲載。平成42年の数字をみると、総人口は平成12年の9,414人から1,600人減少し7,840人、5人に2人が高齢者となり高齢化率は38.4%。両市町を合わせると、人口のピークは平成37年の38万6,890人。平成42年の高齢化率は26.7%。額田町の高齢化率は高いが絶対数が少ないため、全体への影響はわずかなようだ。