岡崎市民病院は24日、愛・地球博のフレンドシップ事業のペア国スウェーデン、アルゼンチン、ザンビアの家庭料理を患者給食に提供、喜ばれた。
　同病院はこれまでも月2回程度、季節感や話題性のある給食を工夫してきた。
　今回は、来月25日に開幕する愛・地球博にちなむ献立を用意した。
　スウェーデン料理ではライ麦パン、ジャガイモ料理の「ヤンソンさんの誘惑」。アルゼンチン料理では肉料理ミラネーサスを取り上げたほか、デザートのドゥルセ・デ・レーチェやマテ茶など。そしてザンビアの主食シマが食卓に上った。
　スウェーデン料理の「ヤンソンさんの誘惑」は、スライスしたジャガイモにアンチョビ（イワシの油漬け）をのせオーブンで焼いたもの。あまりのおいしさに修道僧のヤンソンさんも戒律を破って食べてしまったという絶品。アルゼンチン料理ミラネーサスは、アルゼンチン風ビーフカツで代表的な庶民料理。
　ザンビア料理シマは、ミルミルというトウモロコシの粉を湯で練り上げて加熱したもので、もちもち感が特徴。
　どの料理も瀧川靖子総括はじめ担当の小林由里恵・濁川秋子栄養士によって、本場の雰囲気を保ちながら患者の口に合うようにアレンジされている。
　入院患者らは口々に「どれもおいしい」と話しながら味わっていた。