広域防災拠点機能も
19年6月完成めざし 福祉会館西に分庁舎東館
岡崎市
岡崎市は15日、広域防災拠点機能を備えた分庁舎東館(仮称)の基本設計を発表した。福祉会館西側駐車場敷地に建設する方針で、今年10月着工、19年6月の完成を目指します。
予定地の敷地面積は約2,500m2。ここに、地下1階地上7階建て延べ13,000m2程度の分庁舎を建設。戸籍、出生、年金、健康保険、児童福祉手当といった窓口部門をワンフロアに集約して市民サービスの充実を図るほか、若宮庁舎から上・下水道、北庁舎から都市整備、土木建設各部などを移す。
防災拠点機能としては消防通信指令室をはじめ、循環型の耐震貯水槽、防災倉庫などを設置。また災害時に備えて防災課と市長室も東館に移動する。
なお、本庁舎との間を通る太陽緑道の交通量が多いことから、東館、福祉会館、東立体駐車場へとつながる全長約150mの連絡通路を地上8m部分に設置する。
連絡通路を含めて建設費約49億円を見込んでおり、防災拠点施設整備基金の一部をはじめ、一般財源からの拠出金と地方債を充てることにしている。
同市は、中核市移行に伴い保健所施設(康生通西三丁目)を19年度中に県に明け渡すことになっている。このため、若宮庁舎を含めた旧市民病院跡地(若宮町)に計画中の「げんき館(仮称)」に保健所機能の移設を予定しており、すでに若宮庁舎に入っている上・下水道部の行き場が懸案となっていた。
また、土木建設部などが入る北庁舎は、大がかりな耐震補強が必要でバリアフリー化も困難、消防の通信指令システムも更新時期にきており、現スペースに相当する別棟を建設しなければならないなどの課題があったが、市では新たな分庁舎建設でこれらを総合的に解消する。