アマ演劇に新しい風 「H2C−Drops」旗揚げ公演
岡崎で30日
岡崎市内の20歳代、30歳代の若者たちで組織する劇団「H2C―Drops」の旗揚げ公演が30日、同市朝日町の市せきれいホールで開かれる。上演されるのは、シェークスピアの『ハムレット』を題材にした「オフィーリア」。古典の名作を新しい解釈で現代風にアレンジした舞台。
岡崎演劇集団に所属する若者たち4人を中心に「アマチュア演劇に新しい風を」と、昨年4月に発足。発声の基礎練習や筋力トレーニングを続けながら、ほかの演劇好きな仲間にも参加を呼びかけ、旗揚げ公演の企画を進めてきた。
現在の団員は主婦や会社員ら8人。劇団の名前は、純粋な水を意味する「H2O」をめざしながら、まだ欠けるものがあるとして付けた。
旗揚げ公演に取り上げた「オフィーリア」は、ハムレットの恋人の名前。『ハムレット』を恋人の視点で見直し、オフィーリアはなぜ狂わなければならなかったのか、死なねばならなかったのかを問う。
毎週水曜日夜と日曜日午前中に六ツ美西部市民ホームでけいこを続けており、旗揚げ公演を前に市せきれいホールでも臨時のけいこをしている。
同劇団代表の今井幹士さんは「アマチュア劇団はけいこの時間が取りにくいなどの制約があるが、やるからには本格的なものをめざしたい。演劇には創造の喜びがあり、地元岡崎から新しい文化を発信したい」と話し、「今後も古典を現代の視点で解釈し、見せることを前面に、演劇に対する熱気を伝えていきたい」と張り切っている。
当日は午後2時から公演。入場料は大人1,400円、高校生・中学生は1,000円。チケットの問い合わせは岡崎演劇鑑賞会(電話22―4693)、または同劇団のホームページで。
アドレスはhttp://www.geocities.jp/h2c_drops/