来月12日、滝山寺の「鬼まつり」
祖父面・中村さん、祖母面・宮田さん、孫面・蜂須賀くん
勇壮な“炎の乱舞”で知られ、この地方に春を呼ぶ岡崎市滝町、天台宗滝山寺(山田光隆住職)の県無形民俗文化財「鬼まつり」の主役となる冠面者3人が決まった。
祖父面は堂前町、会社員中村眞人さん(37)、祖母面は滝町神田、会社員宮田英樹さん(36)、孫面は同町入ノ谷、会社員蜂須賀千典さんの二男で常磐小学校4年の一朗君(10)。
鬼まつりは、800年ほど前の鎌倉時代に源頼朝の祈願から始まったといわれ、江戸時代の徳川三代将軍家光以後は幕府の行事として盛大に行われるようになった。毎年旧暦の元日に一番近い土曜日に行われており、今年は2月12日。
祭事は、午後5時から仏前法要で、12人衆の登山のあと本堂内で行われる。続いて鬼塚供養(豆まき)、庭祭り(田遊祭)、同7時45分ごろから呼びものの火まつりに移る。
暗闇の中で祖父、祖母、孫の3人が、燃え盛る大きなたいまつを持った数十人の白装束の若者たちに追われて本堂回廊に現れる。走り回る鬼と若衆、たいまつの炎が乱舞してまつりは最高潮となる。
このほか、宝物殿では重要文化財などの寺宝も午後1時から公開。
本坊では鎌倉時代から伝わる精進料理(1人前4,000円)を用意。要予約。