絵本作家が読み聞かせ
「ももんちゃん」のとよたさん
岡崎岩津小
岡崎市岩津小学校は21日、絵本作家のとよたかずひこさんを招いて読み聞かせの会を開いた。
同校は平成15年から、読み聞かせボランティア「ももんちゃんの会」(糸賀多美恵代表)の協力を得て、1、2年生を対象に週1回の読み聞かせを始めた。16年度は、3、4年生にも広げ、会員15人が木曜日の朝15分各教室で読み聞かせをしている。
今回は、こどもの本の専門店「ちいさいおうち」(浅井洋子店長)の協力で「ももんちゃん」シリーズで子どもたちに大人気のとよたさんによる読み聞かせの会が実現した。
とよたさんは、57歳。早稲田大学を卒業後、イラストレーターの仕事をしていたが、自分の子どもに読んでやりたいと絵本作りを始めた。「ももんちゃん」のほか、「バルボンさん」や「うららちゃん」シリーズも人気。
最近は、子どもたちに読み聞かせをすることが楽しいと、全国各地に出かけている。
当日は、低、中、高学年に分かれ、低学年の部では会場の音楽室に1、2年生合わせて183人、保護者や岡崎子どもの本研究会の霜田美津子さんら会員など合わせて約200人が集まった。
とよたさんは、あらかじめ学校から渡された名簿で子ども一人ひとりの名前を読み上げ、コミュニケーションをとってから自作の紙芝居を上演した。
続いて、コピーで拡大した特製絵本を使って読み聞かせをすると、子どもたちは食い入るように絵を見つめ、説明に聞き入っていた。
終わった後、ももんちゃんが大好きという2年生の谷口紋加さんが、イラスト入りのサインをプレゼントされて大喜びしていた。
安藤眞好校長は「子どもたちがこんなに喜んでくれてよかった。ももんちゃんの会の協力で、読み聞かせを全校の活動にしたい」と話していた。