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東海愛知新聞

1億8000万円が灰に

岡崎 昨年1年間の火災

岡崎市消防本部は、昨年1年間の管轄区域内(岡崎市、額田町)の火災統計をまとめた。
 統計によると、岡崎市内の発生件数は一昨年より19件増の161件で、車両火災が19件減の8件となっているものの、建物火災は13件増の83件、林野火災が4件増の6件、枯れ草などの火災が21件増の64件といずれも増加した。
 損害額は昨年より542万円余り増の1億8,277万8,000円で、建物焼損面積は228平方メートル減の2,095平方メートル。焼損棟数103棟中、ぼや程度で済んだ建物が82棟、全焼や半焼の建物が17棟と被害が比較的少なかったため、焼損面積は過去10年間で最も少なかった。
 しかし、負傷者数29人は過去10年間の平均15人と比較して約2倍にあたる。29人のうち、こんろ火災で負傷した人が8人と目立って多く、次いで天ぷら油が7人。いずれも適切な消火手段を取らなかったために負傷した。
 主な出火原因は順に「放火・放火の疑い」26件、「たばこ」25件、「たき火」21件、「こんろ」20件。平成五年までは「たばこ」が多かったが、一昨年、昨年は「放火・放火の疑い」が1位だった。消防本部では「個々の放火に対する高い意識が必要。燃えやすい物を建物の外に放置しておかないことはもちろんだが、住宅の周りにセンサー付きライトや監視カメラなどの防火機器を設置することも抑制の手段」と話している。

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