人の和で難局に対処
岡崎柴田市長 官庁で一斉に仕事始め式
西三河地方の各官庁で四日、一斉に仕事始め式があった。
◇岡崎市 市職員健保会館で午前九時から式。管理職員約370人を前に、柴田紘一市長は次のように述べた。
これからの1年を新たな気持ちで迎えた。今年は中部国際空港の開港や愛知万博が開催される年で、これらが地場産業振興の起爆剤となるよう期待している。
額田町との合併においては「人、水、緑が輝く 活気に満ちた 美しい都市 岡崎」の実現に向けて、意義な合併と市民から思われるよう取り組んでいかねばならない。
「天の時 地の利 人の和」という言葉があるが、時をどう生かすか、環境をどう生かすか、そして組織の結束力を持ってどう進めていくのかが大切で、特に人の和が大事だ。人の和がしっかりしていれば難局も乗り越えることができる。
しかし、金太郎飴ではいけない。個性を持った侍となって馴れ合いにならないよう部下をまとめ、お互い緊張感を持って、あとになってすばらしい思いとなるよう取り組んでいきたい。
◇豊田市 午前10時から市役所南庁舎大会議室で開かれた式で幹部職員約340人を前に、鈴木公平市長は次のように述べた。
今年は4月の合併を控え、新しいまちづくりに向けたスタートを切る年になる。『都市と農山村との共生』をめざす中で、暮らしを重視し、市民の目線にたったまちづくりの幕開けにしたい。
4月までの3カ月間にスムーズなスタートが切れるように、40万市民の幸せのために誇りと自信をもって取り組める年にしたい。
また愛・地球博を成功させる年であるとともに、合併後の新しいまちづくりにも万博を生かしていきたい。
◇西尾市 市役所三階大会議室での式に職員と幹部ら約200人が出席。本田忠彦市長は次のようにあいさつした。
今月の17日は阪神・淡路大震災から10年。私たちが住んでいる地域も東海地震や東南海地震など、いつ発生してもおかしくない状況なので、引き続き防災意識の高揚と対策に努めてきたい。
従来から行政改革に取り組んでいるが、国においても三位一体改革の全体像が見えてきた。地方自治体にとっては、真の地方分権に向けた新たなステップだが、効率的な行政運営が求められる。住民から信頼される自治体経営、主体性の確立などに取り組んでいかなければならない。職員には制度の内容や地域の実情を十分理解し、効率的な行財政運営に努めてほしい。
庁舎建設は、今年、実施設計に入る。市民から注目されている事業ということを十分認識して一層の市民サービスと行政サービスの向上を図ってほしい。