一昼夜煮込んだダイコン
額田町 「明見のお当」で振る舞う
一昼夜煮込んだダイコンを食べる「明見(みょうけん)のお当(とう)」と呼ばれる行事が28日、額田町明見の明見公民館であった。
この行事は戦国時代の天正元(1573)年、滝山合戦で勝利した奥平氏の当主・貞能が神迎えの神事を兼ねて領民に振る舞ったのが始まりとされる。
今年も1カ月前から準備が始まり、42戸から1戸当たり3本と“接待用”の追加を合わせ、約220本のダイコンが用意された。
ダイコンは、長さ15cm、直径5cmほどに切りそろえられ、前日の27日早朝から当日未明まで、ほぼ24時間煮込む。
煮込みの担当はくじ引きで決まり、「大根日誌」に記載された手順で調理されるものの、毎年味が違うという。
当日は朝6時から宮崎神社で神事があり、続いて公民館に集まった住民に振る舞われた。
味噌で煮込んだダイコンは、すっかり柔らかくなり、とうがらしを振りかけて食べる。住民たちは「今年はまずまずの味」などと話し合いながら賞味していた。
■南アのゴスペル合唱団
岡崎で公演 満席の市民を魅力
南アフリカのゴスペル合唱団「ゾラ・セントラル・ユース・クワイヤー」の岡崎公演が27日、岡崎市上地町のアイプラザ岡崎で開かれた。NPO「わんぱく寺子屋」(柴田くす子さん主宰)や「おかざき塾設立準備会」など主催。
メンバーは、地元でガードマンや銀行員、教師などの職に就く13人で今月16日に来日。海部郡佐屋町と岐阜県でコンサートを行い、岡崎が最終公演となった。告知をしたところ、チケットは完売。ロビーには、当日券を求める市民らであふれた。
この日の公演では、11曲を披露。ズール族に伝わる曲や南アフリカの国歌などをはじめ、アカペラや民族ダンスなど多彩な内容で圧倒し、演奏後は観客から大きな拍手がわいた。
一行は翌日、平和学園を訪れ、歌や昼食などで子供たちと交流した。