バスケでさわやかな汗
岡崎で初の対抗試合元非行少年がチーム結成
非行を繰り返していた少年らが集まってできたバスケットボールチーム「クレアボイアンス」が7日、岡崎市東藏前町の県立岩津高校で、同校と県立岡崎高校の両バスケットボール部と、結成以来初の対抗試合を行い、汗を流した。
同チームは市内の15〜17歳の少年ら12人で構成され、経験者を中心に昨年1月に結成。週2回の練習を続けており、今年1月に岡崎署の「少年の居場所づくり活動」に登録した。所属する少年らは現在、就職したり通信制の高校に通うなど、更生の道を歩んでいる。「クレアボイアンス」とは「先を見通す」という意味。
試合は、同署と県警本部少年課が企画した。同チームと、岩津、岡崎両校の1、2年生が5対5で対戦。同チームは、そろいの黄色いユニホームを着て、10分ハーフの4試合をトーナメント形式で戦った。
それぞれ白熱した試合が展開されたものの、同チームは全敗。しかし、試合後には、チーム内から「また(試合を)やりたい」などという声が多く上がり、代表の少年(17)は「バスケットボールを通じてスポーツの厳しさと楽しさを知りました。これからも社会のルールを守り、健全で明るい生活を送ります」と誓った。
同署では「今後も引き続き居場所づくり活動を続け、支援を続けていきたい」としている。
■そう快!落ち葉スキー
岡崎市恵田小 山の斜面で初滑り
岡崎市北部の恵田小学校で9日、松の枯れ葉を敷き詰めた山の斜面をスキー板やそりで滑る「落ち葉スキー場」の開所式が開かれ、子供たちが初滑りを楽しんだ。
冬の体力作りが目的の落ち葉スキーは、昭和32(1957)年から続く同校の伝統行事。会場である市民ホーム隣の山には、30メートルと35メートルのコースがあり、平成七年には学区住民の手で45メートルコースが新たに整備された。
開所式には、同校の全校児童95人と、交流している近くの県立岡崎聾学校小学部の80人が参加。あいさつで、恵田小の岡田豊校長は「学区の人たちのおかげで落ち葉スキーができることを感謝するとともに、聾学校の子供たちとの交流を深めましょう」と呼びかけた。
引き続き、4トントラック1杯分の松の枯れ葉が一面に敷かれた各コースで、子供たちが初滑りに挑戦。勢いあまって途中で転倒した児童も、最後まで滑り降りた児童も一緒になって落ち葉スキーを満喫していた。