目標→実行→評価→更新で充実
藤井教育長が研究発表
岡崎の教育をアピール
岡崎市教育委員会の藤井孝弘教育長は、このほど広島県呉市で開かれた全国都市教育長協議会で東海北陸ブロックを代表して研究発表し、出席した全国の教育長から注目を浴びた。
発表は、岡崎の教育の将来展望をまとめた冊子「21世紀を担う子供たちの育成を目指して」を基に行われた。
目標管理サイクルで 効果的な学校経営
同冊子では、学校教育の基本的展開を目標管理サイクル「プラン―ドゥ―チェック―アクション」によって把握し、3つの目標―自立的な学校経営、明確な理念のもとに達成目標を数量化、学校経営の説明責任の確立を達成しようとしている。
「プラン」では、岡崎市の「21世紀教育ビジョン」に基づいて各学校が目標を設定して計画を立てる。
「ドゥ」は実行。目ざすのは、確かな学力の定着、豊かな心を育む教育、信頼される学校づくり、教師の指導力の向上。
「チェック」は評価。学校評価では、児童生徒や保護者にアンケート調査を実施して外部から評価してもらうことも行っている。
「アクション」は更新。目標を設定して実践してきた結果について評価した後、次の年度に向けてよりよい計画を立てる。そのための各種委員会が先生たちによって組織されているのが岡崎市の特色。
絶対評価に適切対応
とくに全国から注目されたのは、「ドゥ」のうち教師の指導力向上の組織と方法。「教育は人なり」を基本理念に教員の経験年数や立場に応じてきめ細かい研修の機会を用意している。と同時に海外研修や社会体験型研修など自主研修の場も設けている。
また、「チェック」のうち通知表の評定をより客観化するための「評価規準例集」にも関心が寄せられている。
中学校では平成14年度から絶対評価が取り入れられたが、先生によって、学校によって評価が不公平になるのではという心配が保護者の間に広がっている。市では先生による委員会を組織。1時間の授業ごとに評価の観点を示し、客観的な評価ができる規準を作成した。
1学期を終わった段階で先生たちに好評だったという。
発表以来、北海道、広島県、神奈川県をはじめ県内の市町から、教員研修や絶対評価について問い合わせが相次いでいるという。
藤井教育長は「これまで校長を中心に全職員が力を合わせ成果をあげてきた。これからも開かれた学校づくり、特色ある学校づくりを通して信頼される学校づくりに努めていきたい」と話していた。
■もの・街・人づくり
伊藤会頭らで新体制スタート 岡崎商議所
岡崎商工会議所は一日臨時議員総会を開き、会頭に伊藤公正氏(64)=富士ファイン社長、副会頭に服部晃氏(61)=岡崎信用金庫理事長▽太田進造氏(68)=太田油脂社長▽古澤武雄氏(61)=東海光学社長▽服部良男氏(52)=服部工業社長=を選任。専務理事に齋藤眞澄氏(56)が再任され、新体制がスタートした。任期は1日から3年間。第23代、18人目の会頭に就任した伊藤氏は「景気が回復傾向にあるというものの、中小企業の経営は厳しいものがある。愛知万博が来年開催され、岡崎市と額田町との合併も予定されている。さまざまな課題を抱えながらの船出である。議員のみなさまにもご協力をお願いし、精一杯がんばりたい」と述べた。
臨時議員総会のあと正副会頭が記者会見した。 伊藤会頭は「戦後60年が経過し、経済界もグローバル化が進んでいる。中でも中国とのかかわりがポイントになっている」としたうえで、「岡崎商工会議所の会頭として今後、ものづくり、街づくり、人づくりを重点に対処していきたい」と述べた。
このうち、ものづくりでは「伝統産業の一段の養成とともに、新産業の育成の2つにしぼっていきたい」。また街づくりでは「市内には観光資源が豊富にある。徳川家康はもちろん、500年ほど前の足利氏の発祥の地でもあり、さまざまな遺跡が残っている。こうした観光資源をどう生かしていくかがポイントだ」。人づくりでは「起業家への支援とともに、会議所職員のレベルアップをめざしたい」と話した。
さらに「市内に大きなホテルが不足しているという指摘があり、行政と連携を取りながら、みなさんとも協議していきたい」と述べた。
また新たに副会頭に就任した古澤氏は「主にものづくりの面で、新会頭を補佐できれば」と抱負を述べた。
常議員など決まる
岡崎商工会議所の臨時議員総会では、常議員46人と監事3人なども次のように決まった。(敬称略)
◇常議員
阿部年恭(アベラジオ代表取締役)朝日啓夫(朝日工業同)杉浦節男(稲垣屋専務取締役)財前盾次(NTTマーケティングアクト名古屋岡崎支店長)落合金光(オチアイネクサス代表取締役)大川和昌(オリバー常務取締役)中根義一(岡崎高原開発代表取締役会長)酒井眞司(岡崎ショッピングセンター代表理事)
平澤和彌(岡崎ニューグランドホテル代表取締役社長)浅岡林平(岡陸タクシー取締役社長)小原睦(小原建設同)倉田長(クラタ産業取締役相談役)
川西進(ケイズ代表取締役)野田篤文(栄屋乳業同)田口竜也(三龍社取締役社長)志賀爲宏(志賀爲代表取締役)松澤武文(ダッド取締役会長)谷澤憲良(タニザワフーズ代表取締役社長)柴田芳孝(太陽社同)武田一成(武田機工代表取締役)
山田博志(中部電力岡崎支店長)山岡哲郎(トーエネック岡崎支店常務執行役員支店長)梶川志郎(ドミー代表取締役社長)中嶋教雄(東邦ガス岡崎支店長)勝木康介(東レ岡崎工場長)鳴海忠孝(豊興工業取締役社長)中根幹雄(中根組代表取締役社長)中村重嗣(中村科学工業取締役社長)武藤健一(名古屋鉄道東部支配人室東部支配人)丹羽良治(丹羽鉄工所代表取締役)野畑二郎(野畑証券取締役社長)早川純次(八丁味噌代表社員)中野敏雄(備前屋同)
牧甫(フジケン代表取締役)小塚逸夫(フタバ産業取締役社長)佐谷智(宝金堂専務取締役)下村釟爾(マルサンアイ取締役社長)松尾景貞(松尾建設代表取締役)下田義見(松坂屋岡崎店長)深田正義(丸石醸造取締役会長)都築斉(ミヤコ取締役社長)増田勝(三菱自動車工業執行役員生産・物流本部名古屋製作所長)峰澤彰宏(峰澤鋼機取締役社長)小島義介(名鉄東部観光バス取締役社長)加藤元(UFJ銀行岡崎支店長)早川弘三(和田屋取締役社長)
◇監事
杉本稔(杉林建設代表取締役会長)原田守(原田弘商店代表取締役)松原利幸(松原鉱油代表取締役会長)