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東海愛知新聞

新行、山田、磯谷の3氏

岡崎市の「教育文化賞」決まる
   団体は常磐中と光ヶ丘女子高

岡崎市の教育、文化に貢献した個人、団体を顕彰する「教育文化賞」(市、市教育委員会、岡崎竜城ライオンズクラブ共催)の受賞者に個人3人と2団体が決まった。
 個人では「文化財保護と歴史・文化活動の推進」で愛知教育大学名誉教授の新行紀一さん(67)=大西一丁目▽「創作切り絵の制作と指導・普及活動」で中央市民センター切り絵講師の山田利一さん(76)=両町▽「からくりおもちゃ・竹細工物の製作と普及活動」で元奥殿学区社会教育委員長の磯谷栄一さん(72)=宮石町。
 団体では「土鈴づくりへの取り組みとボランティア活動の推進」で常磐中学校生徒会▽「ダンスを通しての文化・芸術活動の推進」で光ヶ丘女子高等学校ダンス部。
 32回目になる今年は個人16点、団体17点の申請、推薦があった。
 学識経験者ら七人の選考委員(仲井豊委員長)で選考を重ね、受賞者を決めた。授賞式は、20日午後2時から市せきれいホールで行われる。

「チチロー」鈴木宣之氏が記念講演
 授賞式後に行われる記念講演には、シアトル・マリナーズのイチロー選手の父鈴木宣之氏が「けなさず ほめる〜子育ては父親最大の仕事」の題で講演する。入場無料。定員500人。当日先着順に受け付ける。駐車場は福祉会館北立体駐車場を利用する。

受賞者の功績
◇個人
 【新行紀一さん】昭和43年、岡崎市文化財保護審議会委員に就任。同53年からは同会会長として会の運営に手腕を発揮。同52年から17年間、『新編岡崎市史』編集委員長として刊行に尽力。また、市内外の地域史の監修者として指導助言をしてきた。
 【山田利一さん】昭和40年頃から切り絵の制作を始め、平成元年定年退職後は本格的に取り組み、彩色や独自のぼかしの技法を開発してユニークな作品を作り続けている。また、小中学校や郵便局、市民センターなどで指導・普及に努めている。
 【磯谷栄一さん】平成8年、奧殿学区こどもの家指導員として勤務するうち、子どもが自分で考え工夫して遊ぶことの大切さを痛感し、伝統的なおもちゃや竹細工の製作を始めた。以来、学校はじめ各所で製作指導や講話を行って子どもや市民に夢と生きがいを与えている。
◇団体
 【常磐中学校生徒会】昭和51年から、土鈴や鬼面作りを行い、地元滝山寺の鬼祭りや節分会で販売し参拝者から好評を得ている。この収益金で車いすを購入し福祉施設へ寄贈。そのほか、学区清掃、敬老会での鉢植えプレゼントなどボランティア活動に取り組んでいる。今年度、「朝日のびのび教育賞」も受賞。
 【光ヶ丘女子高等学校ダンス部】昭和62年、同好会として発足。その後部活になり、第三回全日本高校・大学ダンスフェスティバル入賞以来、二位を1回、三位を5回受賞。この間、市内外の小中学校、施設などで年間数十回公演し、独創的で高レベルの演技で多くの人を魅了している。

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