2009年9月17日掲載 第151回
「馳走」の心を大切に
中川禎一
【日本料理「八千代本店」店主】
質問
- 自社の最近の取り組み
- こうなってる!2020年の岡崎
- 創業以来、菜めし田楽の老舗として地元産の食材を駆使した料理を提供してきました。田楽に使う八丁味み噌そは三河産の大豆、菜めしの菜は安城産の大根の葉、魚介類は三河湾産のものを使用しています。そのため地産地消については、「ごく当たり前」という感覚です。また、「馳走ちそう」の精神を大事にし、何を出したら喜んでもらい、一生懸命さが伝わるかを常に考えて、字のごとく日々奔走しています。
名物は「なめし田楽定食」(1,450円)。豆腐は紀州の備長炭で焼き、軟らかく仕上げています。豆腐に刺す二本串も食べやすくするために自分で削り、菜めしは独特の臭みを消してあります。こうした手間暇かけた料理こそが「おいしい」と言われると信じています。 - 八丁味噌をはじめいろいろな食材を守って継続するのは大変。ローカルな味わいがなくならないよう、地域一丸で頑張る必要がありますね