2009年8月6日掲載 第145回
歴史遺産の活用を
小川侃
【人間環境大学学長】
質問
- 岡崎に対する思い
- 懇話会事業を含む大学と地域のかかわり
- 今後の地域との連携
- 乙川や殿橋は美しいですね。また、寺院の数は全国で3番目に多く、歴史遺産に恵まれたまちだと思いますが、それらが活用しきれていないのが残念です。日本の繁栄の元、徳川幕藩体制の礎を築いた家康の生誕地にしては観光客が少ないので、旅行者の目線に立った改善が必要だと感じます。歩行者のために乙川付近にトイレやベンチ、休憩所を設置したり、交通の不便さ解消のために名鉄とJRの駅を結ぶリニモのような交通機関を建設したりするなど、行政や市民が意識して取り組むべきです。
- 昨年度は赴任早々、懇話会の会長を務めましたが、岡崎学は面白い取り組みですね。講座に参加した市民も熱心で、レベルの高さを感じました。本学は、松坂屋岡崎店6階のコミュニティサテライトオフィスで臨床心理相談室を開設したり、ものづくり現場の取材記を冊子にしたりしています。
- 石製品や間伐材を利用したまちづくりを提案するなど、市や地元住民と緊密に連絡を取り合って開かれた大学を目指します。